Merry Christmas〜パーティ前に〜

   さとみさんの作品(2003.6.22)

さとみさんから、クリスマスカードをいただきました。これから二人は、クリスマスパーティのようですね……
奥様のネックレス付けてあげてるようですが…… ほんとははずしたいんじゃないの?古代君っ!(笑)

さとみさん、ありがとうございました。

ドレスアップしている雪の後ろから、進が声をかけながら、首筋にそっと美しいネックレスをかけた。

 「メリークリスマス!雪……」

 「進さん……? これ?」

 雪が驚いて、手と視線を胸元に持っていくと、そこには薄桃色のきれいな珊瑚のネックレスがあった。雪の白い肌とドレスの赤と黒に絶妙に映えている。

 「クリスマスプレゼントだよ。今日の君のドレスに似合うだろ?」

 「まぁっ!ありがとう…… 知らなかったわ。いつの間に用意してたの?」

 「あはは、ちょっとね。いつも心配ばかりかけている奥さんに感謝の気持ちだよ」

 「うふふ…… 今夜のあなた、いつものあなたじゃないくらい素敵ね」

 雪が後ろを振り返りながら、嬉しそうにコロコロと笑った。

 「それって誉められてるのかなぁ?」

 ちょっとばかり口を尖らせる旦那様に奥様はまたもや笑い声を上げる。

 「ふふふ、そのつもりだけど…… でも……」

 旦那様にちらりと流し目。

 「でも……なんだい?」

 「何か下心でもあるのかしら?」

 「ないよ、そんなもの…… あ、いや、あるかな?」

 一旦否定したものの、途中で言葉を翻す進に、雪は思わずプッと吹き出してしまった。

 「あはっ、やっぱり! で、なんなの、それは?」

 何か欲しいものがあるのかしら? オーディオ?新しい車?それとも……??
 と雪が考えていると、今度は進の方がおかしそうに笑い出した。

 「ん、あのな……くくく……」

 「なによぉ〜!もったい付けないでっ!」

 じれてる雪をふわっと抱きしめて、進が口を彼女の耳元に近づけた。

 「パーティが終わったら、このネックレスだけ付けてる君が見たいんだけれど……」

 囁いた言葉に、奥様の頬と首筋が一気に真っ赤。でも……

 「いいわ……」

 雪が、消え入るような小さな声でそうつぶやいたことを、進は決して聞き逃さなかった。
  
(by あい)

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(背景:HEAVEN'S GARDEN)

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